アニメ【月がきれい】で太宰治に興味を持ったら無料アプリ「聴いて読める本棚」で朗読を聞いて見よう!
2017年春アニメNo,1といえば
「月がきれい」
をあげる人が多いだろう。
もちろん私も大好きだ。私の会社のアニメを見る人達も月がきれいは面白いと言っている。
主人公である安曇小太郎とヒロインの水野茜の清らかな関係は見ている人を切なくさせる。
安曇小太郎の話そうと口を開くが自分の感情をうまく伝えられないところ。手を伸ばして引っ込めるところ。自分の部屋で室内の蛍光灯の紐でシャドーボクシングをするところ。
そういった安曇小太郎の仕草を見ていると、もどかしいと思うと同時に応援したくなる。
水野茜は、緊張すると人形を触って心を落ち着かせなければならないほどに上がり症なのに、なぜ陸上という人と競う部活を選んだのだろうか。水野茜は実は心の強い子ではないだろうか。
水野茜が予選で負けて階段で泣いているシーンは私も泣いてしまいそうになった。
純粋な二人だからこそ、見る人の心を奪い、面白いと言わせるのだろう。
どうか最終話まで、二人の清らかな関係が続いて欲しい。
アニメ【月がきれい】の謎を解く
本題に入る前に、
「月がきれい」を見てあなたは疑問に思わなかっただろうか?
「月がきれい」というタイトルなのに、主人公である安曇小太郎の口からは良く「太宰は言った、~」というフレーズが出ることを。
それは夏目漱石の逸話ではないのかと思う人も多いはずだ。
夏目漱石が英語教師の時の話しである。
生徒が「I love you」をそのまま訳した際、夏目漱石は「日本人は、「月が綺麗ですね」というだけで伝わるのだ」と言ったとかなんとか。ちなみにこの話が本当かどうか不明である。
つまり私が言いたいのは
「月がきれい」という言葉は太宰治の言葉ではないよね、と。
実はこの謎は各話のタイトルが重要だったのだ。
アニメ「月がきれい」各話タイトル
1話:春と修羅(宮沢賢治)
2話:一握の砂(石川啄木)
3話:月に吠える(萩原朔太郎)
4話:通り雨(?)
5話:こころ(夏目漱石)
6話:走れメロス(太宰治)→ここでやっと太宰治
6.5話:道程(高村光太郎)
私の勝手な推測だが、
「主人公の安曇小太郎は特に太宰治が好きなだけで、そもそも純文学全般が好き」
なのだろう。
だから安曇小太郎が太宰治の言葉を引用しても過敏に反応する必要はないのだ。
と、私の考え出した結論を知り合いに話したら、
「へぇ、そうなんだ」
で終わった。全然興味なさそうだった。
知り合いは純粋に「月がきれい」のストーリーを楽しんでいて、タイトルがどうだとか安曇小太郎の「太宰は言った、~」というフレーズは特に気にしていなかった。
過敏に反応していたのは実は私だったという話。
安曇小太郎が太宰治ルートをたどらない事を願う。
アニメ【月がきれい】で太宰治に興味を持ったら無料アプリ「聴いて読める本棚」で朗読を聞いて見よう!
アニメ「月がきれい」を見て太宰治の作品がどんなものか気になった人もいるだろう。
しかし、
小説を読むのがめんどくさい、時間がない
と思い断念する人も多いはずだ。
まず本を買わなければいけない。そして本を開き読まなければならない。
本を読むには時間、場所、やる気の3つが揃わなければ始まらない。また、本を買ってみたものの面白くなかったらどうする?お金がもったいない。
簡単に、無料で太宰治の作品を知ることができないものか?
その思いを叶えるアプリが実はあるのだ!
「聞いて読める本棚 Audio Book+e」である!
一体どんなアプリなのか?
それは、
世界中の名作を朗読してくれるのだ。あなたは聞いてるだけでOK!
シャーロックホームズやH・Pラヴクラフト、夏目漱石、芥川龍之介、宮沢賢治、など沢山ある。もちろんそこに太宰治作品もある。日本昔話もある。
寝る前の30分、通勤時、疲れて何もしたくない時、頭も体も使いたくない状況にピッタリだ。
ただ朗読を聞いていれば良いのだから。
目を閉じて朗読に耳をかたむけてみよう。するすると頭に言葉が入ってきて名作の世界に入り込むことができる。イメージが沸いてきたら映画を見ているような気分になる。
特に寝る前がおすすめだ。
朗読を聴いていると日々の生活を忘れることができ心が安らかになる。ひょっとすると途中で寝てしまうかもしれない。
使い方は簡単、ダウンロードするだけ。聞くならイヤホンで聞いた方がいいだろう。
下のURLに使い方がのっている。
太宰治の作品を「聞いて」見よう!
「聞いて読める本棚 Audio Book+e」では、太宰治の作品が沢山ある。
「(お試し版)太宰治短編作品集一」が無料で聞くことができる。作品は3つ入っており、それを聞いてあなたに合わなければすぐアンインストールしよう。
作品は、
1、ア、秋
2、I can speak
3、青森
の3つ。
どの作品も非常にいい!どれも聞いているとなぜか哀しくなってくる。
この中で私が1番好きなものは「I can speak」だ。
「I can speak~」というフレーズから話し始める男子学生の言葉は、学生の時の強がりと幼さをそのまま文章にしたようだ。
そして最後は太宰治の謎の言葉でしめられる。なぜか切ない気持ちになる。
太宰治を好きになった安曇小太郎の気持ちがわかるようだ。
太宰治を知れば、アニメ「月がきれい」を深く知ることができるかもしれない。
安曇小太郎と水野茜、今まで気づかなかった、二人の静かで内に秘めた思いを理解できるかもしれない。
そしてもっと「月がきれい」が好きになる。面白くなる。2クールにならないかなぁ!
最後に、
私は、アニメ【月がきれい」で太宰治がピックアップされて嬉しい。私も太宰治の作品は好きだ。この記事を見たあなたにも太宰治を好きになってほしい。
ただ、太宰治の作品はテンションが下がるものが多いのだけれど。
私としては、太宰治「斜陽」がお勧めだ。いまは漫画版もある。本当は小説版がお勧めだけども。
読むとテンションが下がること間違いなし!希望もちょっとだけあるよ!